2018/2/10いのちの交歓トークセッション

彫刻家の藤原さんのトーク目当てに國學院大、いのちの交歓トークセッションに行ってきました。

藤井さんについて

人体/生体を彫刻する上で、器のもつ内と外という二面性を発展させ、人間の内と外、存在と虚無、光と影といった、相反する二つの要素を同時に併せ持った像を、陶素材で表現している。
公式サイトより

トークの大まかな内容は

  • 陶の多様ないのちのかかわりについて。

粘土の元は花崗岩。
動植物のいのちがかかわりながら徐々に風化して土に変わっていく
その生命が関わる土を水加えて加工しやすくしたものが粘土。
粘土で造形する→生命を表現する。
焼成されることで石化、元の花崗岩と=になる。
粘土を焼いたものを陶。
故に陶は多様ないのちが関わっているものだそう。

  • 作品「意識の壺」について

頭部をひっくり返す
つぼ、水のような流動的なものを蓄える場所
自分の流動的なもの→記憶
記憶を蓄える場所は頭部、というつぼと頭と共通点から
https://ayatofujiwara.jimdo.com/another-sculpture/
意識の壺という頭の形をした壺を作ったり
同一の存在でも置く環境、見方を変えることによって別のものになるという話。

  • 出品作品の「Gesture」について

ジェスチャーがテーマの人体彫刻。

うでは先に体幹部をつくりあとからつけたもので、ポーズは特に意味をつけていない。
理由は人間がポーズを取った時点で第三者は想像し意味を汲み取っていく。

そこにコミュニケーションが生起されるのを狙ったものだそうだ。

また、腕の周りの構造物に関しては地球の重力に対してのエネルギーを可視化したものだそう。

上げている腕を体幹が倒れないように支える為にはこれだけの重り、エネルギーが必要になることが可視化されていて非常に興味深い。

デスクワークなどで手を伸ばし続けるだけでも身体にはこのような負担になるってことですね。

聞いていて自分の仕事に活かせることばかりでした。

他業種の方と話すことで整体が変わるとよく言われていたけどこういうことなのかなー。